約 1,167,099 件
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/2785.html
【種別】 人名(通称)・神名 【元ネタ】 北欧神話の神オーディンの『デンマーク人の事績』における名前[Othinus]。 名前に「オーディン」というルビが付く場合がある。 【初出】 名前のみ二十二巻の最後に登場 本人の登場は声のみ新約三巻、実際の登場は新約四巻(イラストはシルエットのみ) 全身像のイラストの初出は新約八巻 【CV】 瀬戸 麻沙美(メアリエ=スピアヘッドと共通) 【解説】 【人物】 【正体】 【能力・スキル】 【作中での行動】 【余談】 【鎌池和馬の他作品にて】 【関連】 【解説】 『グレムリン』のリーダーを務める魔術師であり、正真正銘の魔神。 正体は北欧神話の主神「オーディン」その人。また「オティヌス」でもある。 【人物】 ウェーブがかかった金髪に緑眼の、見た目十三~十四歳くらいの少女。 黒の革の装束を着ており、鍔広の帽子を被っている。 バゲージシティでは上から皮のコートを羽織っていた。 完全な魔神である故に、彼女は無限の可能性を内包する。 しかしそれ故の弱点も抱えており、 文字通りの「無限の可能性」は、あらゆる事象が「成功する可能性」も「失敗する可能性」も等しく担保してしまう。 具体的には、莫大な力を秘めた戦乱の剣や上条の右手を容易に握り潰す一方で、「半分魔神」に過ぎないオッレルスと右手を失ったフィアンマに撤退に追い込まれた。 成功する確率が五十%以上なら良かったし、その逆でもまだ対策が立てやすいのだが、 成功と失敗が完璧に五分五分な「無限の可能性」は彼女自身にも予想がつかない。 そこでこの厄介な「無限の可能性」を制御するべく、彼女は『主神の槍』を必要としていた。 オッレルス曰く、上条当麻の「不幸」はこの「五分五分」の可能性をも歪めるらしい。 魔術を極めたエキスパートとしての立場から、アレイスターの『プラン』の全容をある程度は推測していると語っている。 しかし、科学の知識が欠けているため確証を得られていないらしく、同時に「ベルシがいれば検証できた」とも語っている。 【正体】 元々オティヌスは各種史料で述べられる「主神オーディン」まさにその人であるという。 実は以前にも、彼女は好き勝手に位相を弄って世界を作り替えていた。 ある時、自分が手を加える前の「元の世界」の形を思い出せなくなり、 黒一色の世界で一人試行錯誤を続けて「幸せな世界」を創り出したが、その世界に疎外感を覚える。 その後も幾度となく世界を創り変え、最終的に「元の世界とほぼ完璧に同じ世界」を創り上げるものの、 常人の目では区別が付かないであろう「ほぼ完璧な世界」にすら、どこか違和感を感じていた。 何度も世界を創り変えても「元の世界」への糸口が見えず、黒一色の「迷宮」に囚われてしまう。 彼女は魔神の力を恐れて一度放棄し、「ほぼ完璧な世界」で妥協しつつもその世界で暮らしていた。 やがてその世界の違和感にも耐えられなくなり、今度こそ「完璧な世界」を元に戻すため魔神の力を取り戻そうとした。 それが新約での事件の発端であった。 仕掛けは大きいが、つまるところ彼女の目的とは「元の世界に帰る」、ただそれだけである。 【能力・スキル】 魔神であるため、全位相を超えた存在であり、 不完全な状態の時でさえ、一瞬の内に数千、数億の、時間の連続性すら歪める程の攻撃を繰り出せる。 オーディン本人として、北欧神話で戦争の神、詐術の神と称される通り、素の戦術眼や知識量、頭の回転も桁違い。 戦闘能力のない状態でも、作戦参謀役としての能力を度々発揮している。 「魔神」の力を失った現在でも、小規模な魔術を用いる事自体は可能。 神話中でムニンとフギンという2匹のカラスを使役したことから「鳥」と相性が良く、 魔神の力に頼れなくなった後は、鳥を操って移動手段としたり鳥の羽を介した術式を使ったりするなど、鳥に関するスキルを度々用いている。 記事のある能力は各リンク参照。 弩(いしゆみ) 死者の軍勢(エインヘルヤル) 主神の槍(グングニル)【オティヌス】 骨船(こつせん) 【作中での行動】 魔神の力を取り戻そうとした彼女は、 「『主神の槍』を完成に協力することと引き換えに、自分が魔神となったら願いを叶える」 ことを条件に正規メンバーを集め、「グレムリン」を結成。 第三次世界大戦の戦後処理に不満を持つ魔術師を使い捨ての戦力として利用しつつ、 ラジオゾンデ要塞(新約2巻) 『炉』のエネルギー抽出のためのハワイでの事件(新約3巻) 『全体論の超能力』実証実験のためのバゲージシティでの事件(新約4巻) フロイライン=クロイトゥーネ強奪のための一端覧祭での事件(新約5, 6巻) など、『主神の槍』完成のため「グレムリン」を使って数々の事件を起こした。 ただし、本来であればオティヌスは単身でも『主神の槍』完成は成し得たらしい。 しかしその場合は数多くの妨害が予想されたため、『グレムリン』を始めとした回りくどい手段を取ったのだという言及がある。 新約八巻において遂に『主神の槍』を完成させ、魔神としての力を完全に制御することに成功。 魔神として全能の力を使って上条たちの世界を消滅させた。 新約九巻では地の世界と(隠世以外の)全ての位相が破壊された「黒一色の世界」に残された上条を絶望の淵に追い込む為だけに、 世界を数千億回以上も創り変えた。 新約九巻で、彼女は上条という「制御しやすい器に入った幻想殺し」を手に入れ、その機能で「世界の復元」を試みる。 しかし幻想殺しを用いても納得のいく「元の世界」を生み出せなかった彼女は、 「元の世界に戻るために足掻く」という第一希望と「元の世界に戻ることを諦めて別の世界で生きる」という第二希望との間で葛藤を強いられることとなる。 そんな中、永きに渡る闘争の果て、彼女の方が上条より先に経時による精神的限界に達してしまったため、 やむなく彼女は「第一希望を完全に切り捨て、上条当麻を殺す」決断を下す。 妖精化による「失敗百%」を逆用し、魔神としての奥の手『弩』を解放することで彼女は上条に勝利した。 その直後に彼女は、「元の世界に戻る」というのは実はより大きな目的のための手段に過ぎず、 自分が真に求めていたのは「世界に対する違和感と疎外感」を共有する『理解者』であったことに気付く。 更に「元の世界を取り戻すために幾千億年も歪められた世界に立ち向かった」上条こそが『理解者』だったのだと気付いた彼女は、幻想殺しを用いて「元の世界」ではなく「上条当麻が生まれた世界」を復元する。 同時に『妖精化』が自分の体を次第に崩壊させており、どの道長くは持たないことを悟った。 しかしオティヌスの『理解者』となった上条は、彼女がただ殺されるだけという結末を許せず、 彼女に自分の罪をちゃんと償わせる為に彼女を守ってみせると宣言した。 上条の思いを理解したオティヌスは、体の崩壊を防ぎ、魔神としての力を捨て去る方法として ミミルの泉から、かつて魔神に昇華する為に捧げた『目』を回収して人間に戻ることを提案。 魔神として残った最後の力で『骨船』を使用して上条と共にミミルの泉を目指すこととなった。 道中、どんな状況になっても自分を見捨てない上条に頬を緩めるなど、心境の変化が見られる。 だがミミルの泉に到達したオティヌスは「自分は本当に救われていいのか?」と悩んだ末、 上条が『魔神オティヌスを救った罪』を背負うことを否定。 彼との戦いの中で死ぬことでその功罪をゼロに戻すため、上条に向けて再び『弩』を発動した。 上条は『弩』を乗り越え『妖精化』の光の杭を抜き取るも、既に魔神の力を使い果たしていた彼女の体は次第に崩壊。 最後に「上条が自分を救ってくれると言った時、もう自分は救われていた」と伝えると、光の粒子となって消えてしまう。 こうして死亡してしまったかと思われたが、実際には消滅を免れて全長十五cm程の大きさとなっていた。 本人は『自分はまだ目を入れておらず本質的に魔神のままであったため』、『弩は最後の一本まで放たれず、その前に幻想殺しで妖精化を破壊されてしまった』、『魔神は五体が砕けた程度で死滅するものでもない』と説明していた。 つまり未だ魔神であったため、残った部分が勝手に再統合し、かつての力ももう使えないが、自分の意思が残留してしまったという。 余りにもデタラメな話に上条だけでなく、傍にいたインデックスすら唖然としていた。 またオティヌス自身、『本当に自分の意思に介在しないで、『自動的に』肉体の再統合が実行されたのか』という疑問を抱いていた。 ロベルト=カッツェやエリザード達が下した、オティヌスへの罰は 『自殺してでも目を背けようとした幸せな世界を、一番近い場所で永劫に眺める』というもの。 一見生温いように思えるが、本質的に魔神のままであるオティヌスにとってはかなり皮肉が利いている。 また、理解者の上条はあくまで人間であるので当然寿命がある。 つまり漸く手に入れた理解者と一生添い遂げることができないというオティヌスにとっての最大の罰が待っている。 世界に許された訳ではなく、あくまで「執行猶予がついた」のである。 ちなみに新約10巻ではこの事を上条に伝えようとしたが、 オティヌスに興味を抱いていたスフィンクスに襲われ、その後きちんと話せたかどうかは不明である。 新約十二巻からは上条の学生寮の新しい居候として生活している。 上記の身体の所為で、スフィンクスからは非常食か猫じゃらし的なモノと認知されており、日々命懸の逃走劇を繰り返している。 サンジェルマンが起こした騒動では、魔神としての知識で上条にサンジェルマンの正体を説明したり、術式を解析する為にインデックスと共に彼をサポートした。 サンジェルマンの思考に感染され、死亡した能力者の亡骸を見て不快感を抱いたり、 上条に指先で頭を撫でられて「気安いぞ」と言いながらもされるがままだったりと、 デンマークの時よりも大きな変化が見られる。 オティヌス自身も上条による影響を自覚し始めており、「私も本格的に壊れてきたな」と嘆息していた。 新約十四巻では食材の買い出しに赴いた際、フライドポテトの悪口を言った上条の耳に攻撃したり、 魔神の貫禄をかなぐり捨ててじゃがバターを食べたがるなどしたことから、 じゃがいもを調理した食品が大好物の模様。とある魔術の禁書目録 幻想収束でもこれが再現されている。 どうやら上条の右肩(後に「所定の右肩」と表現される)が定位置となっているようで、 上条の肩の上から「魔神」としても「理解者」としてもアドバイスを送っている。 新約十八巻では窓のないビルに突入する上条たちに同行。 クロウリーの魔術思想や魔神から見た聖守護天使エイワスの正体などを伝えた他、 呪詛の魔術剣の解除をサポートしてエイワス召喚理論の歯車を狂わせ、上条の一助になった。 余談だが「所定の右肩」によじ登った際、 上条から他の女の匂いを嗅ぎ取り、上条に対する独占欲を見せている。 新約二十巻以降は上条達イギリス突入組に同行。 上条がアレイスターの作戦で振り落とされてイギリス清教に捕まった際、いち早く駆けつけて脱走を手伝った。 イシス=デメーテルに取り憑かれたオルソラとの戦闘でも引き続き上条をサポートしていたが、 上条にオルソラの猛攻から庇われた事を察し、打ちのめされた彼に言葉をかけ再起させている。 ロンドン~スコットランドでの活動間は常に上条の傍で(時に場を茶化し、親しみを込めた罵声を浴びせつつも)支えた。 リバースの試読範囲では何故か彼女の姿が見えなかったが、 「上条」は別に存在し、オティヌスもずっと彼に付いていた様子。 【余談】 非常に勘違いされることが多い例として、「上条は10032回世界を繰り返した」というものがある。 これは大きな間違いであり、あくまで校庭でのオティヌスとの直接対決が10032回というだけで上条は何百万、あるいは何千万、何億回もループを経験している。 さらにオティヌスとの直接対決で一度死ぬたびに、再度オティヌスと戦うまでにも「数千億」以上の世界を体験しているため、上条とオティヌスは年数で言えばおそらく数万、数億年もの間一緒に過ごしたと思われる。 少なくとも腐れ縁であるオッレルスすらも上回る時間を共に過ごしたようで、オティヌス自身の口からも「共に過ごした時間ももはやお前が追い抜いたか」と言われている。 そして現在作中で、唯一上条の心を完璧に折った存在でもある。 もっとも無間地獄と自己の完全否定という形でしか折れなかった上条の精神力もすさまじいものだが。 上条は「無間地獄と幸せな世界」は、かつてオティヌスが体験した事と推測している。 事実、新約九巻の行間でオティヌスと思われる人物のエピソードが綴られており、その中には「黒一色の世界」と「幸せな世界」の描写もある。 創約になりアンナ=シュプレンゲルやアリスなどの魔神とは別の魔術の超絶者が登場したが作者の後書きにより一度オティヌスの世界改編で死亡していることが明らかになった。 世界改変中、僧正ら真正の魔神を除くアレイスター以外の特殊な存在がどのようになっていたか不明だったが、今回の作者の発言から存在が消失していたと思われる。 【鎌池和馬の他作品にて】 元ネタである主神オーディンは『ヴァルトラウテさんの婚活事情』にも登場。劇中では特に尊敬されることもなく「ヒゲ」とか呼ばれる。 刊行順だと新約十巻後は本編より先に、セルフコラボ小説『とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情』第四章で再登場する。 『ヴァルトラウテさんの婚活事情』に登場する主神オーディンがグングニルを投擲しようとした際、 オティヌスはかつてオーディンと同一の存在であった事を利用し、短時間ではあるがオーディンへのジャミング(存在を乗っ取ること)に成功。 最終的に、異空間を彷徨っている上条たちを禁書目録の世界へと連れ戻した。 鎌池和馬公式サイト掲載のSS『合コンやってみました。ただしオールスターで世界の危機ではあるけども。』でも登場。 等身大のまま合コンに参加し、ヴァルトラウテから「ヒゲ」と呼ばれた。 インデックスいわく、「オティヌスに一切歪みが発生しなかった全力全開バージョン」が髭オーディンとのこと。 また、「魔神」であるオティヌスも「神格級」に分類されるらしく、 同作者の小説『未踏召喚 //ブラッドサイン』のメインヒロイン「白き女王」(神々の先にある未踏級)の実力には及ばない事が示唆されている。 『未踏召喚 //ブラッドサイン』本編でも「神格級」のオティヌスと青行燈がとある手法で顕現したが、 これが「禁書目録」のオティヌス(とインテリビレッジの青行燈)かどうかは不明である。 同作では既にオーディンとヴァルトラウテにも言及済みで、特に後者は『ヴァル婚』と酷似したデザインだった。 【関連】 弩(いしゆみ) 死者の軍勢(エインヘルヤル) 主神の槍(グングニル) 主神の槍(グングニル)【オティヌス】 骨船(こつせん) 北欧神話
https://w.atwiki.jp/dadad/pages/27.html
名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1324.html
上条当麻と謎の魔術師の交戦の2日前 イギリス、聖ジョージ大聖堂に二人の魔術師がいた 「どうでしたか」 聖人、神裂火織は大聖堂の入り口で待っていた。 長い黒髪をポニーテールのように結び、半分裂けたジーンズをはいている。 そのベルトには長い日本刀が収まっていた。 「あぁ、最大主教(アークビショップ)には許可を取ってきたよ。統括理事会長さんとも話したそうだ。」 答えたのは、目の下にバーコード、どくろの指輪にくわえタバコ、明らかに神父とは思えない神父、 ステイル=マグヌスだ。 「にしても、物騒なものを送りますね、テロリストは。」 神裂火織が持っていたのはインクジェット紙だった。 紙にはワープロで文字が書かれている。 その内容は、 『やあ、イギリス清教の魔術師達。僕は上条勢力を狙う、どの宗教にも属さない魔術師だ。 1日後に学園都市に入っておかないと、幻想殺し(イマジンブレイカー)が、もとい禁書目録が僕の手によって殺されるよ。 もし向こうについたら、まず上条当麻に会うんだ。そして科学サイドの人間を2人着いた次の日に会うように仕向けろ。 もちろん君たちも一緒にいてもらわなきゃ困るよ。 重ねて書くが、禁書目録の命がおしければすべて手紙の内容を実行するんだな。』 「クソッ上条当麻はいいが、彼女が狙われているならば・・・」 神裂は何ということをという顔で訂正する。 「そんなことはありません。禁書目録が無事でも上条当麻が死んでしまったら彼女は悲しみます。 また、私は彼には貸しがいくつもあるため、助けるのは当然ですし、 この案件は両サイドのバランスを崩すと思われる上条勢力を殲滅させる目的でしょうが、 魔術師が科学サイドの人を殺してしまうと大変なことにもなります。 どちらにしても、行くしか道はありません。」 「さぁ話していたら時間がない。出発するぞ。」 ステイルは足早に去った。 神裂も続くように去った。 同時間、日本、学園都市 『人間』アレイスターは窓もないビルにいる。 「はぁ、上条勢力ね・・・まぁいいでしょう。今回はアレを使うにはもったいないし早すぎる。見守らしてもらうよ・・・。」 上条当麻は、スーパーのレジ袋を持ち歩きながら、考えていた。 (上条勢力・・・両サイドか。あいつの言い分だと、御坂とかがはいるのか?あいつまで戦いに巻き込むことはできねーな・・・) 考え事をしていたらあっという間に寮に戻ってきた。 考え事をしていると時間も早いものだ。 多分、こんな俺の気持ちも知らないインデックスが待っていると思う。腹の減りと共に。 そして三毛猫のスフィンクスと共に。 襲われるのを覚悟してドアを開ける。 「おー帰ったぞー。」 「あぁっ!とうま遅いんだよ?!いつもと帰宅時間が1時間もオーバーしてる!」 インデックスは三毛猫を抱いて走ってきた。 よく考えたら、御坂・謎の魔術師と交戦してからスーパーに行ったため、かなり時間が遅れている。 「あぁわりぃ、色々あってな。喜べ今日はすき焼きだ。多めに買ってきたから明日もすき焼きだ。 ここんとこもやしだらけだったしな。」 「わーいもやしライフからの脱出だね!!って食べ物でごまかされないんだよっ! もしかしてまたあの短髪といたの?」 グキッ! もろばれである。なぜばれたのかは追求せずに無視して台所へ向かう。 「あーっ!!!無視だ、とうま!!もしかして短髪とよからぬことを!!」 「あっ?!してねーしそんなこと!!誰がするかそんなこと!!」 「そのあせりは何?」 インデックスはぐいぐい迫ってくる。 「いやですね、上条さんは、もとい健全なる男子はそのような反応をするものですよ。インデックスサン?」 「分かったよ。なんだか顔が疲れてるし。」 なんでだろうか顔に出ている? ものすごい思い悩んでいたからか。 気を取り直してすき焼きの準備をする。 「じゃあ作るからテレビでも見て待ってろ。」 「うん。分かった。」 素直にインデックスはリビングへ向かう。 そこに玄関のチャイムが鳴る。 「んっ?誰だ?俺が出るよ。」 とびらを開けると柄の悪そうと言うか悪い神父とエロい格好の聖人が立っていた。 ステイル=マグヌスと神裂火織だ。 「おいっ!何でこんなとこにいるんだ?もしかして、また何か世界の危機を救えとでも?」 ステイル=マグヌスは、タバコの煙を吐きながら、 「ああ。そうさ、救ってもらおう。インデックスを。」 「はぁ?」 神裂が割って話した。 「詳しくは中で説明したいのですが・・・あがっていいでしょうか?」 「あぁ。いいよ。ちょうどすき焼きを作っていたところだ。なんなら食べるか?量も多めにあるし。」 「ふん。流暢に食事などしている場合でないのだよ。」 そのとき、ステイルの腹から音が鳴る。 神裂は呆れ顔で、 「・・・ステイル、腹が減っては戦はできぬ、ですよ。」 「むぐっ・・・」 ステイルはたじろぐ。 そして当麻は、ドキッとした。 「戦っ?!」 「はい。そうです。」 「んで、戦ってのは?」 当麻はため息混じりに聞いた。 この事件はインデックスも関係があるらしい。 いっしょにすき焼きをバクバク食べている。 「えっと、先日謎の魔術師から手紙が届いたんです。」 そういうと神裂はポケットからインクジェット紙を取り出した。 すべてを読む間、ステイルたちはすき焼きを食べていた。 割と美味しいな、とかほのぼのしたことを言っている。 が、手紙はそんな内容でなかった。 「なんだよっ!これ!普通に脅迫状じゃねーか。」 「あぁそうだよ?じゃなきゃ来ないさ、こんな時期に。」 「でもよく動いたな。これがいたずらだったりしたら、どうすんだよ。」 当麻は紙をテーブルに投げつつ言う。 インデックスが見ようと、持ったがステイルが没収した。 内容が内容だからか、と思う。 「ううっ見せてくれてもいいじゃん!卑怯者! あっそうそう、その紙はものすっごい魔力が染み付いてる。多分送り主が相当脅したかったんだね。 これだけの力だと、かなりの魔術師と思うよ。」 「彼女に先を越されましたね。そうです。魔力が尋常でないので行動しているんです。」 神裂はすき焼きを食べながら言う。 食べてる風景の割りに、なんとも重苦しい話題だ。 「と言うわけで、明日は科学サイドの人を、2名ほど君の目の届くところにおいて行動してほしいんだ。」 「何が目的なんだ?魔術師は・・・?まて、今日昼変な魔術師と会ったぞ?そいつは上条勢力をつぶす為に着ただの言ってたな、 明日は両サイドの人間が一緒に動くことだろうとか言ってたが・・・」 ステイルと神裂の箸が止まる。 「何ですって?そいつですっ!きっと。どのような魔術師でしたか?」 「なんだか、科学サイドの技術を使いながら、魔術師の格好をしていたな。よくいるRPGの敵キャラ的な?」 「?最後の一言は分かりかねますが、科学技術を駆使していたと・・・」 「ああ、あいつの言い分だとな。機械の演算で生み出した魔法陣だの言ってたりもしてたぞ。」 「科学と魔術を駆使する魔術師か・・・おそらく、もう一人協力者がいるはずだ。」 ステイルは考え込んだ顔で言う。 そこに黙々と食べていたインデックスが話し出す。 「多分、科学者だと思うよ。その魔術師は科学を知っていても、結局は誰かそれに携わる人と関わったはず。 というか、とうま。なんでそんな大事なこと黙ってたの?もう分かったでしょ?わたしは、10万3千冊の魔道書を記憶しているからこそ 強制詠唱(スペルインターセプト)や魔滅の声()があるんだし、戦闘もできるんだよ?」 ご飯粒を口につけて言いながら迫ってくる。説得力ゼロだ。 「だけど魔滅の声()とかは、今回の敵は無宗教なんだし効果ねーんじゃねーか?」 「うぅ・・・」 インデックスは黙り込んだ。 「さて、そこで明日正午過ぎにどこかで待ち合わせでもして、科学サイドの友人を2名連れてきてくれないか?」 「あぁ、そうだ科学サイドの人間だけど、土御門はどうなるんだ?」 むっという顔をして神裂は答えた 「彼には、別行動をしてもらうつもりです。残念ながら無理です。」 (ならば、御坂とかか・・・ほかにいたっけな?青髪ピアス・・・だめだ) このとき自分の人脈の乏しさに改めて気づく上条であった。 「うーん。いるっちゃいるんだが、いいのか?こんな暗部を見せても。」 ステイルはニヤッと笑う 「あぁ、記憶を修正さしてもらう。この案件がすんだ後。」 「はぁ?記憶喪失とかなったらどうすんだよ?」 「大丈夫だ、見ろ。」 そういってステイルは、護符を取り出す。 「これは最大主教様じきじきに作っていただいた、なんなく設定した期間の記憶を修正して通常の記憶にする護符だ。」 「はぁ?そんな危なっかしーじゃねーか!信用できねーよ」 「ではこのまま、科学サイドの友人を見殺しにしても言いと・・・」 「うっ分かった。」 そのとき神裂はお辞儀をしながら 「ありがとうございます。できれば呼ぶのは、能力者がいいかと・・・ 戦闘になる可能性も高いため、ある程度の人物が好ましいかと。」 「大丈夫だ、今決めた、どちらもレベル5とレベル4だ。心配すんな。」 (そうだ、御坂はいざとなれば超電磁砲(レールガン)をもっている。 その友達、白井黒子でも呼べば風紀委員(ジャッジメント)だし空間移動能力者(テレポーター)だ。申し分ない。) 「では、私達は失礼します。泊まる場所は確保してあるので。」 そういいながら、神裂は立ち上がる。 「あぁそうか。」 「そうだ。心配するな。インデックス、君も参加してもらうぞ。もちろん僕もとい彼が守ってくれることだろう。」 そういってステイルが立ちながら当麻を指差した。 「うん。分かった、とうまが守ってくれるって信じてるよ?」 「うん?あぁ・・・」 当麻は少し照れくさくなった。 「では明日正午にまた伺いますので。」 神裂はそう言うと、ステイルと足早に部屋から出て行った。 「ふう。めんどくさいことになったな・・・御坂と白井を呼ばなきゃな・・・ そういや、電話番号知ってたっけ?」 上条当麻。今まで御坂美琴とかなりの頻度で会っていたものの、 ビリビリされていた為、電話番号なんか聞く暇がない。 「仕方ねえな。明日10時にでも神裂たちが来る前に、寮に直接向おう。」 「うん?明日朝からあの短髪に会うつもりなの?とうまのそういう女好きなところ好きじゃないかも。」 「いいや!インデックス違うから、女好きじゃねーし!」 「嘘だぁーーー!!!」 そんなこんなで騒ぎながら晩飯を終え、したくをして床に就いた。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3632.html
【種別】 計画 【初出】 六巻 存在自体は一巻から 【概要】 アレイスター=クロウリーが進める計画。 『とある魔術の禁書目録』という作品の根幹をなす概念でもある。 『手順(プラン)』、『計画(プラン)』とも表記される。 その目的は「あらゆる位相を破壊して魔術を絶滅させ、 人間が位相の生み出す悲劇に振り回されることのない、まっさらな世界を作る」こと。 アレイスターはこれを達成するため、「形を変えた僧院」たる学園都市を構築し、 幻想殺し、「ベクトル制御装置」一方通行(予備として未元物質が存在)、ミサカネットワークなどを利用して、 虚数学区・五行機関、ならびにエイワスの制御法の確立を目論んでいる。 オティヌスによれば「宗教に依らない科学の世界(純粋なる物理法則の世界)を直接いじくる」ことを目的としているらしい。 アレイスター曰く、基幹となっているフォーマットを除けば、その思想はフィアンマのプロジェクト=ベツレヘムと似通っていたという。 さらに曰く、 「異形の力で満たされた神殿を用意し、その中で右腕の力を精錬し、 その力でもって位相そのものの厚みを再調整し、結果として世界を変ずる思想」 という点で共通していたらしく、幻想殺しの本質を理解できていれば、フィアンマもアレイスターと同じ行動をとっていたかもしれなかったらしい。 垣根帝督によれば「アレイスターは複数のプランを同時に進めている」らしく、 仮に一つのプランが詰まったとしても、並行する別ラインに一度軌道を乗せ換え、あみだくじのように最終的に元のプランに戻しているという。 また、土御門の考察によれば、どの道プランは最終的には達成されるにもかかわらず、 アレイスターは上条当麻や一方通行の引き起こす、プランに影響しない範囲でのイレギュラーな事件を逆に利用し、 誤差を修正するだけではなく完了までの膨大な時間を短縮しようとしているらしい。 ただし後に明かされたアレイスターの「後先考えずその場の思いつきで行動することがある」 「成功だろうと失敗だろうとそれを糧にして前に進む」性質を考えると、 これらはアレイスターの高いアドリブ力によって結果的にそう見えていただけの可能性が高い。 現に第三次世界大戦において上条がアレイスターの管理下から離れたことで、『プラン』に許容できない誤差が発生。 修正方法が不明なためアレイスターはしばらく行動が取れなくなり、上条の回収やラジオゾンデ要塞への対処も遅れることとなった。 浜面仕上、木原加群、上里翔流らは、プランに利用できないイレギュラー因子であったらしい。 ドレスの少女曰く、浜面は本来10月9日の暗部抗争で死亡する予定だったが、アレイスターの想定と裏腹に生き残ってしまった、 プランに利用不可能な「真のイレギュラー」なのだという。 その後、コロンゾンの侵攻により学園都市を使った現状の『プラン』は完全に破綻・遂行不可能となり、学園都市は放棄されることとなった。 曰く、アレイスターが窓のないビルの外に出た時点で「修正の範囲を超えた」らしく、 その後のアレイスターはコロンゾンの殲滅と娘二人の保護を目的に行動していたが、 創約三巻では木原脳幹に諭され、再び「魔術の撃滅」に向けて動こうとしている。 そもそもこの計画がなければ学園都市や能力者は存在せず、 同時に本編主人公たる上条も右手の力に気付かなかったであろうことを考えると、 この計画はまさしく「とある」シリーズそのものの根幹を成していると言える。 【備考】 アレイスターにとって『プラン』に必要なのはあくまでミサカネットワークと妹達であり、 美琴はあくまで「ネットワーク構築のための素材」でしかない模様。 美琴がA.A.A.と接触した際も、 アレイスターは「ネットワークが構築された今となっては第三位は不要」として美琴の抹消を決定している。 『プラン』が魔術を消し去るためのものだということ自体は六巻・十三巻・二十二巻など比較的早い段階で示唆されていたが、 アレイスターが魔術を消し去るそもそもの動機・理由については新約十八巻まで長らく掘り下げられなかった。 それらが明かされて以降も、 「幻想殺しや一方通行(ないし未元物質)はプランの中でどのような役割を持っていたのか」 「二十二巻でプランとの関係が示唆された『神浄』とは何なのか」 「そもそもどのような手順・プロセスを経て執行される予定だったのか」など、未だ不明瞭な点が多く残っている。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/309.html
3スレ目ログ ____ ________________ 3-13 オイちゃん(3-006) 小ネタ 雨のち晴れ 3-19 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ いちゃスレ大好き美琴センセー 3-28 2-560 only my 美琴 6 恋人編 3-32 ぐちゅ玉(1-337) 橋の下の決闘その後・お姫様のキス 3-54 びり(3-040) 18巻のクーデターが終わった後 3-83 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 1 前編 3-97 3-069 上条当麻死亡説 3-106 D2 ◆6Rr9SkbdCs 翼を広げて 1 3-124 3-123 寝起き 3-138 ぐちゅ玉(1-337) エンドレスイマジンブレイカー 3-147 ∀(2-230) バイト生活 3 3日目 3-178 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ ちいさなぬくもり 3-187 SAS(2-763) 小ネタ 好き好きセニョール(?) 3-191 D2 ◆6Rr9SkbdCs 翼を広げて 2 3-220 ◆pAn3AKtpUw X-DATE 10 レイター 3-229 ∀(2-230) 上条さんがいちゃいちゃスレを見つけてしまいました。 1 3-236 2-958 小ネタ もし上条さんと美琴が同じ学校の先輩、後輩だったら(授業編) 3-244 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU 小ネタ おおきなぬくもり 3-251 Aサイド ◆kxkZl9D8TU コトバ、アソビ。キモチ、・・・ 3-262 びり(3-040) 大覇星祭 1 3-280 2-958 小ネタ もし上条さんと美琴が同じ学校の先輩、後輩だったら(日常編) 3-297 ∀(2-230) バイト生活 4 4日目 3-312 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ サントラをCDショップにて試聴中。 3-317 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 2 第二章 それは偶然か必然か ~ 十二月一日 3-328 3-327 とある実家の入浴剤 1 3-342 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 2 中編 3-352 3-351 ある日の事 1 3-372 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 2 1章 とある雪の日の二人 3-380 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 2 1章 とある雪の日の二人 3-421 3-327 とある実家の入浴剤 2 3-431 ぐちゅ玉(1-337) 想いを乗せた拳の向かう先 3-440 3-351 ある日の事 2 3-455 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 1 3-463 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 3 第三章 とある学生の日常風景 ~ 十二月四日 3-472 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 2 3-491 3-351 小ネタ 擬人化自販機7-116号たん 3-497 3-484 覚悟 3-510 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 3 3-523 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 4 3-543 D2 ◆6Rr9SkbdCs 夢色の幻想 It_couldn t_happen_here. 1 3-563 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ 幸せについて本気だして考えてみた 3-566 びり(3-040) 大覇星祭 2 3-581 3-580 小ネタ 二月といえば… 3-594 ∀(2-230) 勝手に終わりを想像してみた 3-608 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ 白い恋人達 3-617 D2 ◆6Rr9SkbdCs 夢色の幻想 It_couldn t_happen_here. 2 3-632 びり(3-040) 勇気を振り絞ったその先に 3-638 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第1話分 3-646 ミーナ ◆zfqD0wujwA 小ネタ million films 3-651 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第2話分 3-658 3-454 小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 5 3-692 七国山の栗鼠 ◆t9BahZgHoU とある恋人の日常風景 4 第四章 少女の想いと居場所 ~ 十二月八日 3-717 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 超電磁砲第4話分 3-728 D2 ◆6Rr9SkbdCs ふたつの唇 3-759 3-327 とある実家の入浴剤 3 3-785 ◆pAn3AKtpUw 豆撒きの日に 1 3-814 ぐちゅ玉(1-337) 闇の中のゲコ太パンツ 3-824 スピッツ ◆Oamxnad08k 2年後の1年間 3 後編 3-840 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 小ネタ とあるアニメのコメンタリー 禁書目録第15話分 3-846 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ 瞳のこたえ 3-853 腹黒タヌキ(2-539) 小ネタ 先輩と後輩 3-859 ∀(2-230) 上条さんがいちゃいちゃスレを見つけてしまいました。続き 2 3-871 3-870 とある二人のバレンタイン 1 3-907 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ いちばん近い他人 3-919 3-351 とある二人の補習風景 3-934 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 とある子猫な超電磁砲(レールガン) 1 1日目 3-939 豚遅(1-892) とある学園の執事喫茶 3 とある旗男と女子学園 3-967 ぐちゅ玉(1-337) 中と外を守る者たち 3-983 3-870 とある二人のバレンタイン 2 ▲
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/288.html
「秋葉原!?上条さん予想してませんでしたのことよ!!」 「にゃー。いまさら言っても遅いんだぜい。」 「カミやんのバッグは持ったでー!!」 「てな訳で滝壺、買い物終わったらメールしてくれよ。」 「はまづら、あなたまで秋葉原というところに行くの…」 だがすでに。 男どもは電車から降りて、電車のドアは閉まった後だった。 ちなみに一方通行も上条と同じで半ば無理やりに連れていかれてたりする。 男性陣が去った後の車内。 女性陣のおしゃべりが始まる…… 「黒子。アンタいつになったら告白すんのよ」 「そうだよ。はやくしないと取られちゃうかもよ」 「大丈夫。そんなしらいを応援してる」 「昨日しましたわ」 「「「「ほんとにっ!?」」」」 「ほんとですわ。詳しくお話しましょうか?」 「「「「もちろん」」」」 目的地までの話題は白井の告白の話に決まった。 一方秋葉原の男性陣は... 一番の乗り気じゃなかった上条が大騒ぎしていた。 「なんだこのフィギュアは。可愛すぎる」 その手にあるのは『とある魔術の禁書目録 御坂美琴(1/8スケール) 』だ。 「美琴と同姓同名でこんなに似てるキャラクターがいるのか。ちょっと買ってくる」 上条を待っている間他の4人はというと... 「メイド喫茶だにゃー!!」 「ここはコスプレ女の天国や!!」 「バニー、バニー!!バニーは何処だ!!」 「くっだらねェ…」 そんな所に紙袋を持った上条が帰ってくる。 「何だよその紙袋ォ?」 「イヤーね、美琴そっくりのフィギュアがあったからコンプリートしてきた!!」 付録に着いているフィギュアもゲットしたらしい。 「ホントくっだらねェなオイ!!」 「後こんなのあったぞ」 上条が差し出して来たのは 打ち止めのキーホルダー 「アリガトよォオオオオオオオオオオ!!」 ガチ泣きしていた。 男性陣が女性陣には絶対見せられないような事をしているころ。 「なんとか間に合いそうだね~。」 「疲れた~。」 「何言ってるんですか佐天さん、仕事はまだ終わってませんよ。」 「超その通りです。もう一息ですから超頑張りましょう!!」 そのころ東京にいる主賓の女性たちはというと……。 「そ、それは黒子流ね…」 「さ、さすが黒子さん」 「大胆だね…」 「聞かなきゃ良かったってミサカはミサカは後悔してみたり…」 「黒子と○○様の夜も聞きます?」 「「「「やめとく(ってミサカはミサカは断わってみたり)」」」」 そんな時 『原宿~原宿~』 今、女達の戦いが始まる!! 「おー!!ここが原宿!!ってミサカはミサカは興奮してみたり!!」 「こらこら妹、離れるんじゃない。」 「なんか今の私達って田舎から初めて東京にきた人に見られてる気がするんだけど…」 「そんなの無視」 「そうですわ、さあ、この原宿を満喫しましょう!!」 「「「「おー!!」」」」
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1649.html
小ネタ PSPとある魔術の禁書目録にて 上条、御坂編「アンタってどのキャラ使うの?やっぱり自分?」「いや、色んなキャラ使っているけど?」「ほほう?じゃああの変な格好した女侍や母性の塊女も使うと・・・」「え?何故そこに怒るのです?」「見せなさい!!」「おわ!ちょっと!!」「・・・・・アンタ」「は、はい!!」「アンタとちびっこシスターのパートナーレベルが5なのは100歩許すわ。あのにゃーにゃー言っている金髪の人ともパートナーレベル4。一方通行ともパートナーレベル4。なんとなくここまではわかるわ。でも・・・」「でも?」「何で妹達と打ち止めはパートナーレベル5なのに私とは3なのよ!!ていうか一回も私をパートナーに選んでないでしょ!?」「いや、これはその・・・・」「何?私の見間違い?3は5なの?私が数字の読み方から勉強し直さなきゃいけないのかしら?」「違う違う!理由はちゃんとあるんだ!」「ほう、納得する理由を求めるわ」「え~っと、あ~・・・・!!!!ほら、俺たちもうとっくにパートナーレベル5だろ?」「え//////」「そうだよ!俺はしょっちゅう御坂に追いかけ回されてお前の事を知り尽くしているわけだ!だからゲームの中のパートナーレベルに拘る必要なんてないんだよ!あは、あははは」「さ、最初からそう言えばいいのよ!怒り損だわ。ふん!!」(助かった。これ実はインデックスがやっているデータですなんて言えねえよ)「ところでさ、アンタはもちろん初回限定版買ったわよね?」「え・・・?」「だって、パートナーレベル5の私の限定フィギュア付きよ?」「・・・・金銭的な問題で中古屋で買いました」「ということは?」「フィギュアは・・・」「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」バリバリ「不幸だあぁぁぁぁ!!!」「何が不幸よ!自業自得じゃないの!!」御坂、白井編「ふふふ・・・うっへっへっへ」「お姉さま、どうなさいましたの?」「え?いや、今サバイバルモードをやってるだけよ」「そうです・・・んの!!んまぁ!またお姉さま、類人猿でプレイしてますの?それにパートナーがお姉さまなんて」「べ、別にいいじゃない!アイツいつもはあんなだけど使いやすいの!!」「ま、別にいいですけども・・・ところでお姉さま、『とある科学の超電磁砲』と連携できる事をご存知ですか?」「うん、もうそれも回収した」「何を言ってますの?フラゲするには早すぎますわよ?」「私の電気能力ナメんじゃないわよ?ほら、見なさい」「サバイバルモードの途中ですわ。これがどうしましたの?」「やってみたほうが早いかもね。ほら、これを続けてみて」「わかりました・・・」ピコピコビシバシ!打ち上げ!L,Rボタン同時押し。『美琴!!』『吹っ飛べぇ!!』ドカーン!!「なんですのこれ・・・」「えへ、ちょっといじって名前で呼ばれるようにしたんだ~」「・・・・・・・・・・・・・」「うふふ、私も当麻って呼んじゃおうかな~・・・うへへへへ」「これはもうダメですの・・・」
https://w.atwiki.jp/metachkanri/pages/43.html
ザ掲示板まとめ http //thebbs.enbbs.jp/ ザ掲示板はFc2に譲渡され、再スタートを切りました ↓ FC2ザ掲示板 - 無料の匿名掲示板!気の合う友達と楽しく交流 http //thebbs.fc2.com/
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/402.html
「これが私の最高傑作! ゴーレム=スーパーエリス×モトハル、略してエリハルさ!」 「「「「趣味悪っ!!!」」」」 「こいつはエリスのパワー、モトハルのスピードを併せ持ったゴーレムさ。覚悟するんだね!」 シェリーの奥の手、エリハルと当麻達の大晦日最後のバトルが幕を開ける! 「やっちまいな!!エリハル!!」 ゴーレムエリハルが拳銃を持ってる浜面の右肩を襲う。 「グハッ!!」 「おい、浜面!!大丈夫か!!」 「…なんとかな」 「ほう、さすがは幻想殺しの友人、タフなモンだ…。だがゴム弾のお返しはまだ終わってないよ!!」 浜面の右手は使い物にならない。肝心の拳銃も浜面から離れている。 そんな事お構い無しにエリハルは容赦ない速さで右腕を振り上げて浜面を襲う。 が、 「エリハル!?どうした!?」 そのエリハルの右腕が止まっていた。 「あのねえ、私だって戦うヒロインよ?」 まさに勝ち誇った顔で笑う美琴、 「お前!!いったい何をした!?」 「教えると思う?」 その瞬間エリハルが崩れ始めた。 「な!?」 エリハルの右腕があった場所に上条当麻がいた。 「残念だったなシェリー、本物の土御門の拳はこんなちっぽけなモンじゃねぇぞ。ちゃんと芯が通ってんだよ!!」 「チィッ!!」 「俺の事忘れてないか?」 落ちていくシェリーの前に浜面仕上がいた。 「なっ!?」 「歯を食いしばっとけゴスロリ女!!」 バコォン!!浜面の左拳が炸裂した。 シェリーが意識を失っていくと同時に土のドームが崩れていった。 この時、年末の世界大戦が本当に終わった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ここで二つ種明かし、まず一つ目、なぜエリハルが動かなくなかったかというと美琴の能力の一つ、磁力を操る能力である。 エリハルは周りの土で出来ていたがその中に砂鉄が混ざっていたのである。その状態であれば美琴はエリハルを自由に操ることができる。 次に浜面が突如落ちていくシェリーの目の前に現れたのは特別な理由は何もなく、ただ単に絹旗が投げただけである。 「ったく、浜面は超目立ちたがり屋です。」 「だって俺殴られるだけじゃ滝壺に会わせる顔がねえよ。」 「元から滝壺さんに合わせる顔なんて無いでしょう。」 「もう一回言ってみろ!!」 「元から滝壺さんに合わせる顔なんて無いでしょう。浜面のくせに超生意気です。」 「…すいませんでした。」 「まあまあ、彼女の前でカッコつけたいのは万国共通だぞ?」 「確かに当麻かっこよかった♪」 「ありがとな美琴♪」 「どういたしまして当麻♪」 チュッ、レロレロレロ… 「ったくカミやん、こんな状況でよくそんなこと出来るにゃー。心配して損したぜい。」 「…ん、って土御門いつの間に!?」 「ドームが崩れた時からだぜい。いちゃいちゃしていて気がつかなかったのかにゃー?」 「全くだァ、もうちょっとボロボロになってろっつーの」 「またまたそんな事言っちゃってー、ってミサカはミサカは『急いで充電しやがれェ!!』って言ってたあなたのことを指差してみたり!!」 「余計なコト言ってンじゃねェ!!」 「だからチョップはやめてー!!ってミサカはミサカは訴えてみる~!!」 「そういえば海原は?」 「エツァリは何故か病院に行ってしまったよ。」 「ひょっとして俺達のせいかァ?」 「チョットやりすぎたかにゃー。」 海原は、グループ+ショチトルからの制裁で学園都市のいつもの病院に搬送された。 また、いつのまにか上琴の周りにグループ(海原以外)+打ち止め+ショチトルが集まっていた。 そして、話は土御門がいる前でシェリーが作ったモトハルのことを話しはじめた。 「それにしてもあのモトハルってゴーレム、意外と似てたよなー」 「ああ、しかも土御門並みに強くって焦ったぜ。ま、俺達の敵じゃなかったけどな」 シェリーが自ら制御していたモトハルと戦っていた当麻と浜面はモトハルの性能を素直に認めていた。 一方、トラップとして現れたモトハル(シェリー曰く劣化モトハル)を相手にしていた一方通行、結標、ショチトルの反応は酷かった。 「似てるのは顔だけだったなァ。しかもあの土御門の顔だから思いっきりブチ壊せていいストレス解消になったぜ」 「でも良く見ると土御門と色々と違ってる、というかギリギリ似てる程度のそっくりさんって感じね。首だけ『座標移動』ですっ飛ばすのって癖になりそう♪」 「エツァリはいつもより張り切ってたな。私は特に気にしていなかったが。楽しかったことは否定しない」 グループのメンバーとショチトルの感想に打ちひしがれた土御門は月夜に泣きつく。 「うわ~~ん、月夜~、みんながオレのこといじめるにゃ~」 「はいはい泣かないの。それに日頃からみんなに悪いことしてるからあんな風に言われるんだよ? 元春も反省しなさい」 「にゃ~、月夜がそうゆうなら。にしても、何でオレをモチーフにしてたんだ?」 「簡単な話さ。私のゴーレムの戦闘スタイルに一番適してるのが土御門、あんただからだよ」 和やかムードの当麻一行の雰囲気を壊したのは、意識を取り戻したシェリーだった。 立ち上がるシェリーに当麻達は警戒を強めるが、土御門がそれを制する。 「みんな安心していい。シェリーには戦う力も残ってないしそもそも他の奴らと違って俺達、というか美琴ちゃんを抹殺する気無かっただろ?」 「はあああああああああっ!」×当麻一行-土御門 「気付いてたのか、さすがは必要悪の教会きってのトリックスター土御門といった所だね。いつから気付いてた?」 「お前さんが敵として現れた時から引っかかってはいた。オレの知ってるシェリーなら俺達を廃病院に誘い込んだ時点で廃病院ごと俺達を潰してる筈だからな」 土御門のシリアスな部分を知らない者達は彼の頭の冴えにただ驚くばかりである。 そして土御門は「それに」と呟くと、さらなる仮説を立て始める。 「シェリーが本気で戦争、戦いを起こすならもっと派手に、それこそこの付近一帯で地獄絵図に変えるくらいのことはやるからな。一度は学園都市でテロ起こしてるんだぜい、シェリーは」 「あーーーっ! 思い出しましたわ! この方、わたくしを白昼堂々と襲い、お姉さまの超電磁砲にやられたテロリストではありませんの!」 「そういえば……。あの時と出してるものが違うから気付かなかったわ……」 「気付くのが遅いんだよ、ったく。それにしてもエリハルには改良の余地有りか。新しい人型ゴーレムってのは意外と難しいもんだ。レポート書くの面倒だな」 自分は最初から気付いていたのに、美琴と黒子が気付いていなかったことにシェリーは呆れながら首をコキコキと鳴らす。 その後でシェリーが言ったレポートのフレーズに引っかかりを覚えた土御門が尋ねる。 「ちょっと待つぜよ! レポートって何のことだにゃー? ……まさかシェリー、お前さん」 「ああ、私は最初からオルソラ率いる部隊には入っていないのさ。目的は新しいゴーレムの試験運用で今回はイギリス清教から正式に許可を貰ってる」 「じゃ、じゃあどうしてオルソラ達と一緒に行動……いや、その方が都合がいいってわけか。まったく大したタマだよお前さんは」 シェリーの告白に驚いたのは土御門だけではなく、残る当麻一行も驚きを隠せない。 そこへ更なる驚きをもたらす言葉を今度はオルソラが発する。 「シェリーさんは私のお願いを聞いてくださった、それはそれは友達思いの優しい方なのでございます。それにしても聞いていた話と随分違いましたわね」 「へ? オルソラ、違うって何のことだ?」 「あなた様の恋人のみさかさんでございます。とても素晴らしいお方でございましたわよ。ええ、友情に厚いお嬢さんでした」 「……いや、そこはいいから。それで何が違うっていうんだ?」 「あんたの恋人の評判だよ、幻想殺し。私達が聞いていたのとは全く違って驚いたよ。ま、おかげでやる気が多少は湧いたからいいんだけど」 オルソラ、それにシェリーが言った美琴についての評判について尋ねた当麻。 二人は多少迷いながらも当麻、それに美琴には怒らないことを約束させて話し出した。 「私が聞いたのは幻想殺しの女が科学の力を使って洗脳とか、無理やり脅して恋人にしたとか、そんな感じだな」 「私の方はとうまさんを寝取ったとか(ピー!)してとうまさんを(ピー!)したとかでした。だからこそ私はとうまさんと結婚しようと事を起こしたのでございますわ。あら?」 シェリーの方はともかく、オルソラの(ピー!)の部分、いわゆるHで卑猥で過激な言葉を聞いた上琴は顔を真っ赤にさせて呆然としていた。 他のメンバーも耐性が無い者は上琴と同じ反応を、そうでない者は呆れたといった感じの反応だ(打ち止めは一方通行に耳を塞がれて聞いていない)。 ショックから立ち直った当麻が怒ることも忘れて尋ねたこと、それは、 「……と、ところでさ、その噂の出所って誰だか分かるか?(大本は多分……)」 「私も直接聞いたわけじゃないからね。なんかどんどん噂に尾ひれが付いたって感じはしてたな」 「同じくでございます。それを受けてシスターや魔術師の皆さんがとうまさんと私の結婚を望んでいたのでございましょう」 「(オルソラの話は流そう)それで? 結局誰なんだ?」 「「禁書目録(でございます)」」 予想が当たった当麻だが、こんなに嬉しくない的中があるだろうかと思い始めてきた。 「やっぱりか…」 予想が当たった当麻はげんなりしていた。 「にゃ~。カミやん…同情するぜぃ… で、オルソラ?禁書目録はどこに居るんだ?」 「私は知らないのでございますわ。」 「ロンドンじゃないのか?必要悪の教会で見かけたぞ。」 オルソラの代わりにシェリーが答える。 「にゃ~。ね~ちんにも確認してみるにゃ~。」 土御門が携帯を取り出す。 「ねーちん、禁書目録の居場所は分かるかにゃー?」 『インデックスですか、それが…日本に居るらしいんです』 「なぜ日本に居ると言えるんだにゃー?」 『5000人の魔術師とシスターの中にステイルが紛れていたんです』 「ってか何でステイルまで居るんだ?」 『ステイルの話によると『インデックスに巻き込まれた』とのことで』 「そういうことか。でもそうなるとステイルと一緒に捕まったんじゃないのかにゃー?」 『捕まった者達の中にインデックスは居ませんでした』 「何ですと!」 『しかもステイルの話だと『神奈川に行って来ると言って空港から去ったよ』と言ってました』 「まじかにゃー」 『私達も1箇所以外探したのですが見つからなくて』 「一応聞くけどその1箇所とは………」 『上琴の家です』 「えらいこっちゃー」 「インデックスは何処にいるんだ?」 「カミやん、これ聞いて八つ当たりしないと約束してくれるかにゃー?」 「?ああ、約束する。」 「実はだにゃー……」 ただいま説明中… ただいま説明中… 「「「「「「「「「「「「何ですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」」」」」」」」」」」」 「土御門、どういう事だ!?」 「俺に当たられても困るぜい!!」 「どうしてあのシスターに私達の新居が分かったのかしら?」 「野生のカンだと思うよ?」 「それで納得しちまった自分に失望した……。」 「私も……。」 ちなみにインデックスが上琴の新居が分かったと言うと…… クリスマスの後イギリスに戻ったのだが、ステイルと一緒にローラのところに用事があってそこでローラの部屋に落ちていたパーティの招待状を見てしまったからだ。 もちろんその中には一応パーティーの場所が変わっても良いように上琴の新居の場所が書いてあったのだ。 「これからどうすればいいんだぁぁぁぁぁぁぁ」 「とりあえず落ち着けカミやんとりあえずカギを掛けてあるから中には入れないにゃー」 「でもどうせ外で待っているんだろ」 「多分な。それでも新居に戻らないといけないにゃー」 「不幸だー」 「そんなこと言ってないでさっさと行くにゃー」 ということで5カップルは上琴の新居に向うのだった。 そして日付が大晦日から正月、つまり新年を迎えてしまったことにようやく気付く。 戦いも終わって無事に正月を迎えられると思っていた5バカップルは、帰ったらインデックスが居ると思うと憂鬱な気分になった。 「ま、とりあえず家に帰って年越し……しちまったけど蕎麦を食べるぜい」 「あー、そういやこのドタバタですっかり忘れてた。俺と美琴の愛が詰まった蕎麦、みんなで食べるんだったな。というわけでここで解散といこうぜ」 当麻は気持ちを切り替えて皆それぞれに帰る場所に戻るように促す。 オルソラと精鋭の魔術師&シスター30名は大人しく帰国、シェリーも付き添う形で空港に向かう。 「みさかさん。あなたみたいな方がとうまさんの恋人で安心したのでございます。これから生まれる新しい命、大切に育んで下さいませ」 「産まれませんから! そもそも作ってもいませんから! 作るとしてもちゃんと二人で責任取れるようになってからですから!」 オルソラのペースに最初から最後まで、しかも最後は乱されまくってとんでもないことを言っている美琴を当麻が宥めてオルソラに別れの挨拶をした。 シェリーもオルソラの後に付いて行こうとしたが、立ち止まって浜面の方へと歩み寄った。 「あんたの拳、なかなか効いたよ。まあ幻想殺しほどじゃないけどね。約束だ、名前覚えてやるから教えろよ」 「勝ったのに何でこんなに上から目線? まあ、いいけど。俺の名前は浜面仕上だ、忘れんなよ!」 「約束だからな。ちゃんと覚えててやるよ浜面仕上。じゃあまたな。そこの可愛い彼女、大事にしろよ」 浜面の後ろからこっちをジーッと見てる滝壺と目が合ったシェリーは、優しく微笑んだ後でオルソラ達と共に帰って行った。 結標とショチトルは、当麻と土御門から海原をこっちに来させないように何度も念押ししてくるのでうんざりしつつも了承し、学園都市へと戻って行った。 残ったのは5バカップルと絹旗と対馬で、対馬は神裂と合流する為にここを離れようとするが絹旗は、 「絹旗、あなたも私達と来る? それともみんなと一緒にお正月を過ごす?」 「何だ絹旗、俺達に気でも遣ってるのか? 大丈夫だ、お前も俺と美琴の義妹なんだから歓迎するゴフッ!」 「……超幻想殺しお兄ちゃん、私達妹のことは名前で呼ぶって約束したのに超酷いです。だから超幻想殺しお兄ちゃん達とじゃなくてママさん達とお正月を超過ごします!」 「ご、ごめん絹は……最愛。って、結局帰る方向は同じかよ! じゃあさ、機嫌直ったらこっちに来いよ。待ってるから」 「しょ、しょうがない超お兄ちゃんですね。名前で呼んでくれましたし、初詣までには超機嫌直ってるでしょうからそれまで超待ってるんですよ!」 対馬の一押し、それと当麻効果(?)で素直に上琴の両親の家に向かうことを決意する。 5バカップルが上琴新居に帰る為に歩き始めた頃、空港では一つの珍事が起きていた。 『神裂さんから報告がありまして、当麻お兄ちゃん達を襲った本隊の皆さんも無事投降、そちらに向かっているとのことです』 「分かった。……それにしても君がこちら側の事情を知って、それでもこうやって私達のフォローをしてるのは不思議な気分だね、初春さん」 『私もです。あのパーティーで知り合った騎士団長さんとこうして、こんなことを話してるなんて』 空港にいた騎士団長は初春からの報告を聞きながら、彼女とは奇妙な縁があると思っていた。 建宮が見ていたら嫉妬で怒り狂いかねない二人の電話のやり取りに割って入ったのは、今回の功労者の一人でもあるウィリアムだった。 「それより我々はいつまでこうしてこの粗忽者達の監視を続けるのであるか?」 「そう言うなウィリアム。間もなくロンドンからの回収班が到着するはずだ。そうだね? 初春さん」 『はい。超音速旅客機が数機、そちらに向かっています。それとアックア、もうウィリアムさんでいいですね。驚かないで聞いて下さい」 名前で呼ばれたウィリアムは少し途惑いつつも、初春の申し訳無さそうな声に疑問を感じていた。 初春からもたらされた情報はウィリアムをこの上なく驚愕させるものだった。 『その超音速旅客機に第三王女、ヴィリアンさんが乗っているそうです』 「なっ! どうしてヴィリアンが日本に向かってるのであるか! そもそも公務はいいのであるか!」 『女王陛下自ら迎えに行って来いって仰ったらしく、公務も一人王女が居なくたって何とかなるって楽しげに送り出したようです』 (言いかねないな、あの女王なら。ウィリアムには同情すべきかどうか迷う所だな) ウィリアムと初春が話していると、一機の超音速旅客機が到着した。 嫌な予感がしつつもウィリアムは超音速旅客機から降りてきた女性を見て逃げようとするが、 「ウィリアムのバカーーーーッ! 人の顔見るなり逃げるなんてーーーッ!」 「うがっ! い、痛いのである! ヴィリアン、旅行鞄は投げる物でないのである!」 「細かいことは気にしないの! じゃあ早速向かいましょう♪」 「向かうとは? 我らはロンドンに戻るのではないのであるか?」 ウィリアムの疑問を解消したのはヴィリアンではなく、とても楽しげな初春の声だった。 『あー、言い忘れてましたけどヴィリアンさんに頼まれて混浴温泉のある超高級老舗旅館の予約、しかも離れで5泊6日で取っておきました♪』 「ありがとう初春♪ というわけでウィリアム、クリスマスの時は上手く煙に巻かれましたが今回は逃がしません! 私達の愛、きっちりと育みましょう♪」 「ちょ、落ち着くであるヴィリアン。騎士団長、あの少女と話をさせるのである!」 「初春さんなら電話を切ったぞ。彼女もこちら側のために一生懸命動いてくれてるんだ。責めてやるなウィリアム」 「行きましょウィリアム、私達の婚前旅行にっ!」 ヴィリアンに引かれて去っていくウィリアムの姿を騎士団長は笑いを堪えながらも姿が見えなくなるまで見送った。 二人が去った後で騎士団長は真面目な顔に戻ると、自分の仕事へと戻って行った。 一方、上琴新居に徒歩で向かっていたインデックスだが、彼女にとって予想外の出来事が待っていた。 「え?何なんだよこの家は?」 インデックスが驚くのも無理はない。何せ上琴の新居はそこら辺の家の三倍もあるのだから(しかも周りの家も相当大きい)。 「にしてもとうまと短髪遅いんだよ……帰って来たら噛み殺し確定なんだよ……」 その頃の上琴達は…… 「食料はどれだけ買っておいた方がいいと思う?」 「そうだな……、俺達は明後日辺りに帰るし……春休みまでは母さん達が来るから……これぐらいでいいんじゃないか?」 「カミやん、これっぽっちの食料なんて家に帰ったら暴食シスターに1人で全部食われちまうぜい?」 「同感だなァ…」 「帰った時にあの真っ白シスターがいたら半殺しでいいんじゃない?」 「発想が犯罪的ですの……」 買い物が買い終わって歩いている途中…… 「何か大晦日は休んだ気がしないし、帰ったらインデックスが待っているし不幸だー」 「当麻、なんか最近『不幸だー』を使う回数増えてきてない?」 「なんか少しだけ3ヶ月前のカミやんに戻ってきたにゃー」 「ホンマやー。なんか懐かしい気がするわー」 「うるせー」 「そういえばさっきから気になってたんだけどインデックスって誰?」 浜面が質問してきた。 「インデックスとはな、暴食が取り柄の2ヶ月前までカミやんと同居していたシスターだにゃー」 「でどういう関係だったの?」 「それわなーぶごっ!」 上条は土御門が変なことを言いそうだったので、殴った。 「まだ何も言ってないにゃー」 「お前のことだから変なことを言いそうだったから」 「オレってそんなに信用無い?」 「「「「「「「「「うん」」」」」」」」」 「ひどいにゃー」 一方、家の前で待っていたインデックスは…… 「zzzzzzzzzおなかいっぱいzzzzz」 眠ってしまった。 土御門が誤解を招く発言を言わせない為に、 嫌々ながらも上条はインデックスの説明を浜面にしながら歩いていた。 「~っというわけなのですよ。」 「おお。そんな事が… え?でも話を聞いた限りだととりあえず食べ物をあげれば落ち着くのか?」 「無理(だ)(だね)(だにゃ~)(かな)(なァ)(かもってミサカは略)(ですわね)(やろ)」 暴食シスターの恐怖を知らない浜面と滝壺はキョトンとしてる。 (ちなみに白井や白雪、打ち止めも修学旅行での体験でどのくらい危険かは分かっている) 「っと、そろそろ着くにゃ~。」 新年早々5カップルが上琴新居宅前で見たものとは… 「にゃー、カミやんはどうやら幸運の女神に愛されてるみたいだぜい?」 「…本当に心の奥底からそう思うのですが」 「zzzzzzzzzおなかいっぱいzzzzz」 「気持ちよさそうに寝てンなァ…」 「でもどないするん?このシスターはんこのままここで寝かせとくわけにはいかんやろ?」 「俺的にはこの小さな体に大量の食料がはいるとは思えないのだが…」 「「「「「「「「恐ろしいことに入るんだよ…!!」」」」」」」」 「「よく分かりました…。」」 「まあ禁書目録はこっちに来ている騎士団長にでも回収させるにゃー。ピピピのピッと、」 もしもーし?と電話をかけてる間に… 「…なんだかとってもいちゃいちゃを見せ付けられてる気がするんだよ…」 「「「「「「「「「起きたーーーー!!!!」」」」」」」」」 当麻達が帰って来たことによって眠りから醒めたインデックスだが、どうにも力が入っていない様子。 しかし目の前の暴食シスター覚醒に冷静さを欠いている当麻達はそのことに気付かない。 「落ち着け、落ち着くんだインデックス! 新年早々俺を噛んだって美味しくないぞ!」 「うん、とうまが美味しくないのは当たり前なんだよ。私には人肉を食べたいなんて衝動は無いんだから」 「その割には私の頭をガッツリと噛んでたような気がするんだけど……」 「短髪……そうなんだよ! 私はとうまと短髪を懲らしめる為にここに来たんだよ! 明けましておめでとうそしていただきます!」 インデックスによる上琴咀嚼ショーが始まるかと思われたが二人に飛びつこうとした途端、インデックスが倒れた。 倒れたインデックスからは『ギュルルルルルル! ゴゴゴゴゴゴッ! ゴギュルルルルルルッ!』というとても腹が鳴く音とは思えない音が聞こえてくる。 「イ、インデックス、さん?」 「お、お腹空きすぎてか、体に力がは、入らないんだよ……」 「そういえばねーちんが空港からこっちに向かったって言ってたけど禁書目録、お前さんどうやってここまで来たんだ?」 「あ、当たり前のことを聞かないでほ、欲しいかも。と、徒歩なんだよ……。おまけに何も食べてないからお腹がペ、ペッコペコで……」 土御門はインデックスの答えが予想通りだと分かるとすぐさまどこかへ連絡を取ろうと携帯を取り出す。 しかし連絡を取ろうとしている人物が視界に入ると、その人物を大声で呼ぶ。 「おっ、ステイルお迎えご苦労さんにゃー♪ お目当てのお姫様ならここでお腹空かせてダウンしてるぜい」 「すまない土御門。その子を取り逃がしたのは僕の落ち度だ。……ってどうしてみんな僕を怖い目で見る?」 「テメェそいつの仲間なんだよなァ? だったら俺達を襲った奴らの仲間ってことだ、違うか?」 「襲った……? ち、違う! 僕はその子に無理やり付き合わされただけだ! それに僕たち二人はオルソラの部隊には数えられていない!」 ステイルの言うことが信じられない当麻一行はそれぞれに戦闘態勢を取り、ステイルに対して身構える。 それを阻止したのはこういった方面ではめっぽう頭が切れる土御門だった。 「みんな待ってくれ。ステイルの言ってることは本当だ。オルソラ達は禁書目録の居場所を知らなかった、つまりオルソラ達の部隊には入っていない」 「ですがその殿方がそこのチビガキと共謀してあの部隊に潜り込んで、抜け駆けしていた可能性も否定できませんわ」 「それも心配いらない。ねーちんがステイル本人から巻き込まれたって証言を聞いている。潜り込んだのは事実だとしても、ステイルは最初から禁書目録を止める為に付いて来たと考えていい」 「……それでも僕が止められなかったことには変わりは無い。アックアに吹っ飛ばされなければこんなことには……くそっ」 土御門の推測が正しいと分かると残りの面々は少しだけ彼の評価を戻すことにした。 ウィリアムの強さをよく知っている当麻と土御門はウィリアムの攻撃に巻き込まれたステイルに心底同情した。 「それでこの二人どうする? 何だったら母さん達に引き取ってもらおうか?」 「それなんだけどさ、当麻。この二人も私達の家に迎えてあげない? お客さんとして」 「「「「「「「「「「「はあああああああああああああっ!!!!」」」」」」」」」」」 美琴の提案に当麻達バカップルサイドだけでなくインデックスとステイルも驚きを隠せない。 本当なら有無を言わせず却下するのだが、美琴の決意を秘めた表情に当麻が敵うはずも無く、 「分かった、美琴がそう言うなら。いざとなったら俺が護ってやるからな」 美琴のお願いを受け入れ、インデックスとステイルは上琴新居に客人として迎え入れられることに。 「(何だか情けをかけられた感じなんだよ…)」 「(インデックス、そんな事言うもんじゃない!!実際今夜は泊めて貰う場所が見つかってないんだ!!)」 「(そうは言ってもとうまを科学の力で洗脳した短髪には何か裏があるに違いないんだよ!!)」 「(科学の力でもそこまで出来ないんじゃないかな…)」 ボソボソ話している二人に気づいたのか美琴がこんな事をいった。 「そんなにお腹空いてるの?こんな事もあろうかと思ってアンタのために結構食料買ってきたんだけどなー?」 その言葉を聞いた瞬間インデックスの態度が豹変する。 「短髪サマ!!私は短髪サマを誤解していたんだよ!!だからご飯を!!」 「短髪短髪って、それがアンタの礼儀なわけ?名前で呼びなさい。」 「ハハー!!みことサマ!!」 「それでよろしい!!」 美琴は珍獣暴食シスターをうまく手なずけていた。 「化学の力は本当に洗脳出来るのかもしれないね…」 ステイルは知らない、学園都市には似たような装置があることを。 「それじゃあ中に入りましょうか」 「分かりましたなんだよ!!みことサマー!!」 「土御門のやつ、いきなり電話を切るとは失礼だな」 「騎士団長、どうかされましたか?」 土御門から電話をもらった騎士団長だが、いきなり電話を切ったことに少し怒っていた。 実はインデックスが目覚めたことで慌てて土御門が電話を不本意にも切ってしまったのだが、そんなことは知る良しも無い。 騎士団長と合流した神裂、建宮は連行されていくオルソラの部隊を呆れ顔で眺めていた(途中で合流した対馬は浦上と共に五和の監視の為学園都市に) 「それにしてもよくこれだけの人数が集まったものなのよ。みんな暇人なのか、それとも上条当麻のフラグ体質の業なのか、判断に難しい所なのよな」 「ですがこれでしばらくは彼女達も大人しくなるでしょう。初春がシェリー、インデックス、ステイル以外は全員一ヶ月は日本への入国は禁止の方向に動いてくれていますし」 初春の名前が神裂の口から出た後で、騎士団長がそのことについて楽しげに話し出す。 「それにしてもまさかあの初春さんが魔術側に協力してくれるとはな。本当に世界というのは面白いものだ。そうは思わないか?」 「面白いのかはさて置き、科学側の初春が私達魔術側の人間の為に動いてくれるのはいいことだと思います。両者の関係も変わるかもしれませんし」 「うむ、その為にまず飾利姫のパートナーとしてこの建宮斎字が魔術側の代表としてあだだだだっ!」 科学と魔術の関係の好転を願う神裂の発言を台無しにした建宮を彼女のワイヤーが容赦なく縛り上げる。 そして建宮をそのまましばらく放置することを決定すると、神裂と騎士団長は自分達の仕事を再開させるのだった。 その頃、上琴新居に客人として迎え入れられたインデックスとステイルは新居の内部にただただ驚いていた。
https://w.atwiki.jp/jzrowa/pages/44.html
浜面仕上 1話 No. タイトル 書き手 登場人物 014 愛と勇気の物語 ◆c92qFeyVpE ルーテシア・アルピーノ、佐倉杏子、浜面仕上 滝壺理后 1話 No. タイトル 書き手 登場人物 023 悲劇では終わらせない ◆5Kdjgy1wTM 滝壺理后 木原加群 2話 No. タイトル 書き手 登場人物 005 忍法・死線破り ◆5Kdjgy1wTM 左右田右衛門左衛門、木原加群 027 迷いの森 ◆5Kdjgy1wTM 如月桃、木原加群 木原円周 1話 No. タイトル 書き手 登場人物 002 堕ちた果実 ◆5Kdjgy1wTM 辺古山ペコ、中川典子、木原円周 木原病理 1話 No. タイトル 書き手 登場人物 022 爆ぜろ、リアル ◆5Kdjgy1wTM 七原秋也、木原病理